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歌い踊るものが好きなオタクの、アラシゴトメモ

【ナラタージュ】月刊行定勲 8/4 OA

今回も自己満メモです。

 

・行定監督のお誕生日(8/3)の話

ラジオスタッフから、防水加工もされてる鞄のプレゼントをもらう監督。

台本のサイズ(A5版)にぴったり!と。

 

・「ナラタージュ」MV撮影の話

誕生日に仕事したくないって言ったのに(笑)

長野県の霧ヶ峰で。クーラーのCMでも「きーりーが〜みね〜」ってあるくらい、涼しい。霧ヶ峰なだけに本当に霧がやっぱり立つんですよ。

本当は晴れ狙いだったのに、天気悪くて。

悪いんだけど、霧がだんだん出てきて、お、これは良いかな、ってなって。

PVの撮影だったんですね、ミュージックビデオ。

(司会:なんの?)言って良いのかな〜(笑)

ナラタージュ絡みの主題歌があって、野田洋次郎くんが作詞作曲した、

adieuさんって女の子がデビューするんですけど、それのPVを撮る。

でもadieuは覆面なんですよね、誰だか教えない。教えないけど(PV)撮って、って言われて(笑)

霧ヶ峰の風景の中にadieuがいる。ある演出を施して「誰?」ってわからないように、撮る。すんごい大変でした。

 

今年(の誕生日)はadieuのPVの中で雨を降らしました。

ナラタージュの主題歌なので、雨がすごいキーワード。

湿度が高い。霧も湿度が高い。

そんな中で撮影は感慨深かった。

 

そういや一年前はケーキもらったな、松潤とかから。ブルーのケーキをスタッフと用意してくれて。

富山でどっしゃぶりのシーンですよ。一番キーになるシーン。ここが一番正念場。

僕が一番、もっとも、この二人が非常に重要な表情をする。雨のシーン。

ポツポツと会話を交わす。ある種運命的なシーン。

その雨のシーン・印象的なシーンを撮らなきゃいけないっていうピリピリした日なのに、ピリピリした中で、「誕生日おめでとーーう」ってやってくれる松本くんや架純ちゃんがいて、ちょっと救われる部分もあるんですよ。

 

去年はナラタージュでどしゃぶりのシーン撮ってて今年はまた、霧ヶ峰の草原の中で雨降しをするっていう。

 

・試写会での感想

ちょうど試写をやっていろんな方に見てもらっている今。

試写会に入りきらなくて満員なんで、ってお断りするくらい。

ものすごく長文で知り合いたちが感想を書いてくれる。

 

柴崎友香さん〉芥川賞作家 著作が行定作品になっている)

「とても動揺する映画だった。人が人を好きになる・誰かを想うことはどうしてこんなにどうしようもないことなんだろうか、と観ている間中思わずにはいられませんでした。」

「3人(松本潤くん有村架純ちゃん坂口健太郎くん)のやりとりの表情がすごく生々しく、観終わったあと、その切なさ どうしようもなく今でもなんども思い出しています。」

 

なんかね、余韻を引きずる、と。

 

岩井俊二 監督〉(監督の師匠)

「エロスなんだけどエロスというよりはタナトスに近い世界。」*1

愛の話というよりは死に近い世界の果てにいるようなこの3人の物語である 。

「このあとちょっと余韻を楽しみたいと思う。」

 

佐藤信介 監督〉(監督の盟友)

「最近なんか映画そのものの良さとかそういうのの実感できる映画に出会えてなかったなぁと思ってたら、この映画を観てたら、観てて痛感したと、『これだよ、映画の良さって』」

みんなそういう瞬間に溢れていた、ってこの映画は。

彼(佐藤監督)は有村架純さんとは『アイアムアヒーロー松本潤くんとも連ドラでやってるんですよ。で、二人とも仕事したことあるんで、

「二人がもうすごく随所に沁み渡る部分がすごくあって、どうしようもなさと、セリフの言葉・音・ねっとりとした生々しい声・顔のズシンとした力・表情もね。フォーカスアウト*2の中に、想像を広げる深さ。みたいなものが、そういうところが映画に、なんかすごく『映画ってこうだな』みたいなことをすごく感じてました。」

 

僕はどっちかというと無自覚でそういう風になってるわけですよ。だから自覚させられる瞬間なんですよ、こうやって感想をいただくっていうのはね。

 

でもこの真逆もいるんですよ。

「いや〜どいつにも感情移入できなかったね〜」っていう乱暴な人もいる。

でもね、それは、人それぞれですから、恋愛の映画ですから、「感情移入できなかったね!」っていう人はたぶんすっごい奥さん大切にしてて奥さん一人をもう、毎日のように愛でてる人かもしれない(笑) もしくは童貞かもしれない(笑)

だから俺たちはそういうことで落ちこむなよ、と。

(観た人自身の恋愛経験が)反映されてるんだから良いことだよ、と。

恋愛経験が深ければ深いほど、いろんなことが突き刺さってるんですよ。

とか恋愛のイメージですね、実際に自分がしないにしてもだよ、いろんな恋愛小説読んだりとか恋愛に長けてる。 

ほら、そうじゃない人も何人か僕らの知り合いにもいるじゃないですかー(笑)ちょっとオタクっぽくて、わからないんじゃないかな〜って(笑)

「どいつの気持ちもわからなかったな〜何が言いたかったんだ。」って言う方もいるし。

 

良いことですね〜映画の賛否両論。僕らよく言うんですよ、「映画は賛否両論じゃないとだめだ。みんながみんなが褒めてたら嘘くさい。」

どっかで気遣ってんじゃない?『全員が泣いた』とかね。そんなはずない。必ず「泣いた」て逆には「どこが泣けんだよ」って記事が必ず出てくるんですよ。

 

ナラタージュは心に、ニュアンス。

で架純ちゃんとか松本くんの表情の奥底にある、さっき言った「ズシンとした表情の力」それが、響いてる人と響かない人がいるんだな、っていう。

でも「響くと思うんだけどな〜」て思って作ってるから、こういう感想を知り合いとか友達が送ってくださる、っていうのはすごく客観視できるんですよ、初めて。で、ダメっていう人はメール送ってこないから。でも多いんですよね、いつもより。あと、熊本の復興映画祭・真夜中の映画祭でもお馴染みのミルクマン斉藤さん。辛口ですよー(笑)辛口のミルクマンさんが、

ミルクマン斉藤さん〉

「ナラタージュ拝見しましたよ。欲動のなかにずっとくすぶるこのエロティックな作品。いろんなものが。それで感服しました。

松本潤有村架純・坂口健太郎の3人にとって、今のところ、映画の中では代表作と言える作品ではないか。」

(司会:あの辛口のミルクマンさんが!すごいですね!ミルクマンさんはバッサリ行きますからね。)

僕も、僕の作品に何も言ってくれない時あります。

今回役者が・あの3人が褒められるっていうのがね、ものすごく僕にとっては一番嬉しい。特に松本潤有村架純においてはね、すごく、有村さんなんかはね、本当にこういう表情するんだ、って。本人もきつかったと思う。色々追い込まれて。すごいな、と思うし。

松本くんもね、最初に僕とやろうって言った時から、非常に彼も、「完全にわかり得る物語ではない」って言ったんですよ。で「自分にはあまり振れるものではない。内容はわかりますよ。で面白いとも思う、客観的には。でも自分がそれを演じられるかどうか、っていうのは別。」

でそういうところちゃんと男気があるので、非常に作品のためになるかどうか、なんてことを考えているわけですよね。

いやいやでもこっちは切望してるわけですよ。やろう、一緒に。可能性あると思うんだよって。それは何の根拠もないですよね。

でもその結果が今結実していると思いますよ。

(司会:早く観たい!)予告篇なんども観てください(笑)

予告編評判良くてね。

あとポスターですね、顔の見えないポスター。よくあんなポスターを、って言われますよ(笑)すごく良い、って。

グラフィックデザイナーの方とかから、「あのポスターは良いね〜 あの顔の表情が。松本くんの横顔と、有村さんは顔見えないもんね。だけどなんか欲動みたいなものが。燃える、たぎっている恋愛の炎がわかる。」

 

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ナラタージュのCDの初回生産限定盤に付いてくるMVのお話、ありましたね!! 誰だかわからないように撮影した、ということは、MV映像を解禁したところで誰かを明かすつもりはないのかな....映画公開初日に解禁、とかするのかな....

 

試写会の感想も興味深いですね。

私的に、原作を読んだ時にはあまり「死に近い世界」とか「自分を破壊しようとする」っていう印象は抱かなかった(というかそこまで深く読み取れなかったんだと思う)(たしかに泉が薬飲みまくった時は自分を破壊してたわ)ので、映画みてそういう感想を抱くのかもしれない、と思ったらなおさら楽しみだな〜〜 

てか、キャッチコピーが「壊れるくらい、あなたが好きでした。」だからそうか、破壊の話じゃんね← 読み込みが甘かっただけだな。

 

佐藤信介監督が仰ってた、「ねっとりした生々しい声」

!!!!!!

音響のいい映画館・スクリーンでの上映!!頼む!!!

ちなむと渋谷TOHOのSCREEN5は、空調がうるさいからダメだよ!!あれはあかん!!

  

ポスターね!!私も大好き! だから前売券の特典・クリアファイルバッグに絵柄採用されてて嬉しい!!

主演二人の顔が完全には見えない、ってすごくね!?!?笑

一部見える潤くんの横顔と、もはや見えないヒロイン架純ちゃん。

でも、二人の感情とか思いが、香り立つ感じがする!!!

 素敵です。

8.12 

*1:フロイトの心理学からいうと、エロスとタナトスは人間に共存しているもので、エロスが人間の根本的な生への衝動→性欲、タナトスが人間が自分を破壊しようとする死への衝動、とのこと。

*2:徐々にピントがずれて行き、全体がぼやけた状態でカットを終了すること